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在宅患者対応薬局24時 調剤編 午後9時10分前 そして帰着 
(2007年2月6日)

9時10分前、田淵宅へ向かう。

田淵信二さんは一戸建てに居住されており、寝室は1階にある。退院時に居室を2階から1階へ移したらしい。

すでにベッドと車椅子がレンタルされている。

御本人は会話は可能。入院前は20年間、血圧の薬を飲んでいた。

退院後は血液の流れを良くする薬、新しい血圧の薬等が処方されていることを再度説明する。また病院で出された退院時処方と山本内科クリニックの処方内容は同じ薬剤である事を話す。一般用医薬品も服用していた。胃散だという。確認するとナトリウムを多く含む薬剤なのであまり飲まないようアドバイスする。サプリメントの使用は今はなし。「取るときは相談してください」と話した。

通院は2週間に1回。居宅療養管理指導の訪問は1月2回が宜しいと考えたのでその旨を話し、合意を得る。

契約書を説明する。『私が訪問する事』、『1割負担をして頂く事』、『一包化は1週間分ずつ行う事』、『都合が悪いときは連絡が欲しい事』等。

契約書に御本人の署名と押印を頂く。

必要な書類をビニールファイルに入れて渡す。

田淵宅を辞する。

9時45分帰着。

本日の業務、終了。

在宅患者対応薬局24時 調剤編 午後8時前 
(2006年11月15日)

8時前に、安藤茂太さん宅へ向かう。

安藤さんは高齢の2人暮らし。御夫婦で介護保険を利用している。娘さんが週に2回訪問する。茂太さんはインシュリンの自己注射を行っている。インシュリンは専門医が院内投与し、針も院所で回収している。インシュリン以外の内服薬がかかりつけ医から処方箋により調剤されている。

分包した薬剤をしばしば紛失する。インシュリン注射がきちんと行われているか大変、心配である。奥さんは私が見ています、と言っているが。

薬カレンダーへ薬を差し込む。布団のわきに服用していない一包化した包みがいくつか落ちていた。

薬が飲みにくいかどうか質問したが、飲みにくい事はないとの事。余った薬は捨てないように話す。飲み忘れに罪悪感を持って捨てたり、隠したりすると薬剤管理ができなくなり、危険である。「飲みにくければ言ってください。先生と相談しますから」と言って、安藤宅を後にする。

今日初めて来局された田淵さん宅訪問予定の9時までには、まだ時間があるので一旦薬局に戻ることにする。

忘れない内に勝田さんと安藤さんの記録をつけ医師への報告書をつくる。

『勝田さんは睡眠導入剤が余っている』他。

『安藤さんのコンプライアンスに関して』他。

そして、中央病院から送ってもらった田淵さんの情報提供書をチェック。

在宅患者対応薬局24時 調剤編 午後7時 
(2006年10月30日)

7時に薬局のシャッターを下ろし、夜間対応の携帯の番号の書いてあるカンバンを掛けておく。

訪問は、勝田さん宅が近いため先に向かう。電気自転車で10分弱で到着。

勝田千代子さんは1月4回訪問する計画をたててある。処方箋は14日分出ているが、錠剤を粉砕しているので7日分ずつ2回に分けて調剤している。メーカーに問い合わせた結果だ。また、全て別々に分包している。混ぜると湿気を吸って餅状になってしまったことがあったためである。その他、臨時処方が随時往診医により出される。

御本人はうまく話す事はできないが、にっこりしてくれた。チューブ・注射器の汚れもない。

薬は後2日分きちんとある。家族と訪問看護師により胃婁にきちんと入れられている。

ただ必ず終わったら水を通すよう確認する。

痛み・意識の混濁などはないとの事。睡眠導入剤はあまり使用していない。余っている。医師に連絡の必要あり。

寝台の周りも整頓・清潔である。薬品等もきちんと整理してある。経済的余裕があるので十分に介護がなされている。
在宅患者対応薬局24時 調剤編 午後6時 
(2006年10月30日)
 午後6時になった。
 本日訪問予定の勝田千代子さんの調剤を行う。癌の末期の患者さんだが、痛みは幸い出ていない。最後は自宅で迎えたいという本人の希望で半年前退院している。

往診の医師と病院の医師が連携をうまく取っているケースだ。食事は胃婁を造り、流動食を流している。抗がん剤は使っていない。易感染性があるため抗生剤、血圧、胃酸分泌抑制剤等が処方されているが、胃婁より注射器で薬剤を直接送り込むため、錠剤・カプセル剤は使用できない。錠剤しかない薬剤は錠剤粉砕機で粉末にして調剤する。

在宅患者対応薬局24時 調剤編 しばらくして 
(2006年9月29日)

しばらくして、大川真知子さんから電話。

「痛み止めがちっとも効かない。ひざが痛くて歩けない。病院へ行きたくても本日ヘルパーさんがいないので連れて行ってもらえない」と訴える。

薬歴簿で内容を見る。ロキソニン3錠毎食後7日分と貼り薬がでていた。この方は往診してくれるかかりつけ医がいない。中央病院に不定期に受診している。

しばらく家で待っていてもらうように言って電話を切る。記録簿でケアマネは『ハッピイ・ケア』であること確認。ケアマネに電話。大川さんの件を連絡すると、すぐ対処するとの返事。往診医を導入する件も含めサービス担当者会議を早急に開くとの事で、出席を依頼された。快諾する。ただ、午後7時過ぎにして欲しいと頼んでおく。

続く。。。

在宅患者対応薬局24時 調剤編 午後12時30分 
(2006年9月19日)

1230分。田淵信二さんが来局。初めての方だ。

山本内科クリニックの処方箋を持参されている。

車イスを使用。家族の方(奥様)が車椅子を押している。

当薬局はバリア・フリーにしてあるため、車イスのお客様も入りやすくなっている。

お2人をパーテーションで囲ってある相談コーナーに誘導する。

脳梗塞で先月市民中央病院に入院。中程度のマヒが残る。今週はじめに退院し、本日、以前からのかかりつけ医である山本内科クリニックに受診した。

処方箋には一包化と居宅療養管理指導の指示が書かれていた。

調剤の前に居宅療養管理指導の説明を、重要事項説明書をお渡しして説明した。医師からも説明があったようですぐに理解して頂いた。

重要事項の説明を受けた確認書に記名してもらう。

本日、午後9時に訪問する事にした。

本日の調剤は処方中に遮光を必要とする薬剤と湿気を嫌う薬剤が入っているため、1週間分のみ一包化してお渡しした。

入院中に病院ケースワーカーの薦めで介護保険の認定申請をして介護支援事業者も決めてあるとの事。その辺の事は後で訪問した時にうかがうこととした。

薬は「退院時処方の残りがまだあり、なくなったらこの薬を飲むようにいわれた」とのいう。後3日分あるようだ。

退院時処方の内容が不明であるので薬剤情報書・お薬手帳は持っているかと聞いたところ、所持していない。後ほど病院の薬剤部に連絡しよう。薬薬連携のおかげで退院した患者さんの薬剤情報が提供されるので、安心して調剤できる。

住所等必要事項をうかがって薬剤情報提供書等お渡しし、お帰りいただいた。

続く。。。

在宅患者対応薬局24時 調剤編 午前9時30分〜55分 
(2006年9月10日)

薬局帰着9時30分。10時の開店まで長谷川さんの記録をつける。新町診療所へ文書による報告書をファックスする。

 

10時5分前に薬剤師1名が出勤。

午前中処方箋調剤をしつつ、夜訪問予定の患者さんの1週間分の薬剤一包化調剤を行う。

居宅療養管理指導を月に4回行っている安藤茂太さんと勝田千代子さん宅への訪問予定が控える。

続く。。。

在宅患者対応薬局24時 調剤編 午前9時05分 
(2006年8月30日)

9時5分到着。食事の支度中のヘルパーさんに処方箋を枕元から持ってきてもらう。患者氏名・処方医・発行年月日を確認。さらに処方内容を確認し、ファックスの内容と処方内容等が同じ事を確認する。テーブルの上に、すでに出勤してしまった息子さんからのメモがあるという。

『体温38度。少し足が腫れていました。朝8時』という内容のメモ。

和子さんは寝室で、ギャッジ・ベッドで横臥していた。顔色は心持ピンク色で、少し息苦しいといの事。咳・痰等はなし。食欲はあまりない。喉が渇く。心臓疾患があるため、息苦しさは要注意。

新町診療所に連絡。体温・息苦しさ・足の腫れ・顔色・食欲・喉の渇き等を伝達する。

「本日午後に時間があったら往診する。解熱剤・利尿剤は処方どおりに服薬させてほしい。水分を切らさないように注意」と医師からの伝言がった。

本人とヘルパーに医師からの注意事項を伝達する。

本人とヘルパーに、別々に分包した解熱剤と利尿剤を見せ、それぞれ説明する。さらに服薬カレンダーに本日の朝食後の分から貼り付ける、と。

「食欲がなければ喉に通りやすいものを作るように、ヘルパーに頼んでくださいね」と和子さんに話す。

和子さんは、頭ははっきりしているので理解している様子だ。

処方箋をもらって大急ぎで薬局へ戻る。長谷川さん宅での滞在時間は約20分。

続く。。。

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在宅患者対応薬局24時 調剤編 午前8時30分 
(2006年8月24日)

朝8時30分、分包機の電源を入れる。温まる間に夜間に入っていたメールとファックスをチェックする。2丁目の長谷川和子さんからメールがあった。長谷川さんの息子さんより。

「昨日午後より熱発。かかりつけ医に往診依頼するも、医師診察は午後8時になる。座薬を入れてもらったが処方箋を置いていったのでファックスする」との内容。 

新町診療所へ電話する。連絡がとれず、医師の携帯へ。うまく出てくれた、ありがたい。 解熱剤と利尿剤を出したので朝食後に服薬させて欲しいとの事。また体温・浮腫等で本人の訴えがあったら連絡が欲しいとの事だった。

ファックスは処方箋が長谷川さんを含めて2枚あった。

長谷川さんの記録をチェック。ヘルパーさんは毎日9時より1030分まで、朝食と昼食の支度を行うので、まだ間に合う。ファックスの内容で薬品を揃えて仮調剤を行い、薬剤情報と領収証、その他を持って長谷川さん宅へ向かう。電動自転車で5分ほどのところ。

続く。。。

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